シャツの一番上のボタンまでとめ、いつも出しているすそをやや窮屈なジーンズに無理やり押し込み、ジャンパーのジッパーを一番上まで上げたら、全身にやや力を入れて直立不動.......。
日もほぼ暮れてしまった午後5時15分..................
己はまさに戦っていた。 オープン初日のたいやき屋という名の戦場にて戦っていたのである。
関東地方でも雪がちらついたほどの真冬の戦場。
城門(店の入り口)の前での並びだけで約30人のライバル達が戦いに臨んでいる。城内に何人のライバルがいるのかはこの場所からは見ることもできず。
唯一分かるのは " 本日の受付は5時30分まで " "ただいま70〜80分待ち "という見張りの立て看板だけだ(´д`;)
隊長(カミサン)から出陣依頼を受けたのは午後3時。 午前中には設定8ではないのか!?と思わせるボーナス連打を見せたシェイク2が、もはやただのヒキ強だっただけで小役もサボハニ重複率もこりゃ設定1だなと思い始めたときである。
午後5時半。 受付終了の時点で己は後ろから3番目。
気合が入っているからなのか己はまだまだ元気(^−^)ノ
(隊長から頑張って!!!とのメールに気合も上々)
午後6時半。 1時間を経過してもまだ城内入り口さえも届かず。
最初の気合はどこへやら、メールを打てなくなるくらい手が悴んできて言葉も出ず(´д`)ブルブル..
前に並んでいるライバル達に、全員脱落していなくなれビームで毒づくほど寒い。
(隊長に罰ゲームですか?これは?と嫌味のメールでも送ってみると、いやならもうあきらめて帰ってきたら?と返信到着。)
な、な、な、なんですと!!!??? ここであきらめたら己は戦いに負けたことになる!!!
それでは俺の後ろに並んでいて負けていった奴らと同じではないか!!!
己はこの時点で最後尾だが戦いは続けてやる!!!
.......ともはや風邪ひきも辞さず、何の特にもならない意地と覚悟で、再度ケツに力をいれて直立不動。
午後7時。城内に到着。
暖かい城内に心も和む。 しかしここから待ち時間がさらに一時間近くかかることを知って意気消沈。
午後7時半。
城内に繰り返し流れる "泳げたいやきくん "の歌が不快でたまらない。さらにその歌がたまに音飛びするもんだからさらに怒り倍増。
午後8時。
2時間45分ものながい戦いが終わりを告げ、戦いに勝った満足感を持って意気揚々と家に帰る。
己『買ってきたぞぉ〜♪』隊長『本当にお疲れサマ♪ さっそく食べましょう♪』『これはちょっと甘すぎだね。もういいや。』と言いながら、一応食べ終わる隊長。
『まぁまぁおいしいne!』といって、その言葉と裏腹に食べ残した娘。
己の2時間45分の戦いは、家族のたった1行ずつの感想で幕を閉じたのであった.......。
あぁ..................風邪ひかないでよかったよ(涙)
そうそう、シェイク2はヒキのおかげで勝てたのでよかったッス!

